227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/04(木) 00:50:50.12 ID:R1w5as2O0
俺は田所浩二、聖バビロン男子大学に通う、なんてことのない24歳の学生だ。
今まで大きな罪を起こすこともなく、かといって人のためになるようなことをしてきたわけでもなく、ただただ普通の、平坦な道を生きてきた。
と思っていたが、どうやら俺の歩いている道は、他の一般男性の歩いている道とは少々違う道らしい。
「先輩!」
大学の後輩であり、彼氏でもある遠野が話しかけてきた。
―――そう、おれはホモの道を歩いている。
258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/04(木) 01:06:55.03 ID:R1w5as2O0
遠野が、汗ばむ俺の手を握る。
その手を強く握り返してやると、今度はそれ以上の力で、もっと強く握り返してくる。
それが連鎖的に積み重なっていくと、もはや俺と遠野、今俺が感じている手汗がどちらの手から出た手汗なのかはっきりわからなくなる程の強さで、俺たちはお互いの手を強く握り合っていた。
「お前のことが好きだったんだよ…!」
野獣は吼えた。
野獣なりに精一杯、美しくかつ大胆な本音で紡ぎだした告白の咆哮だ。
それに呼応するように、遠野の唇が俺の唇にそっと触れる。
俺が獣なら、遠野は鳥だ。
羽毛のような、遠野の軽い口付けが、俺の中野の穢れた思いをもどこかへ飛ばしてしまいそうになる。
食物連鎖的に、鳥は獣に食べられるべきだ。
なら俺が食べてやる。
だから遠野、裸で皿(ベッド)に、横たわれ
俺は田所浩二、聖バビロン男子大学に通う、なんてことのない24歳の学生だ。
今まで大きな罪を起こすこともなく、かといって人のためになるようなことをしてきたわけでもなく、ただただ普通の、平坦な道を生きてきた。
と思っていたが、どうやら俺の歩いている道は、他の一般男性の歩いている道とは少々違う道らしい。
「先輩!」
大学の後輩であり、彼氏でもある遠野が話しかけてきた。
―――そう、おれはホモの道を歩いている。
258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/04(木) 01:06:55.03 ID:R1w5as2O0
遠野が、汗ばむ俺の手を握る。
その手を強く握り返してやると、今度はそれ以上の力で、もっと強く握り返してくる。
それが連鎖的に積み重なっていくと、もはや俺と遠野、今俺が感じている手汗がどちらの手から出た手汗なのかはっきりわからなくなる程の強さで、俺たちはお互いの手を強く握り合っていた。
「お前のことが好きだったんだよ…!」
野獣は吼えた。
野獣なりに精一杯、美しくかつ大胆な本音で紡ぎだした告白の咆哮だ。
それに呼応するように、遠野の唇が俺の唇にそっと触れる。
俺が獣なら、遠野は鳥だ。
羽毛のような、遠野の軽い口付けが、俺の中野の穢れた思いをもどこかへ飛ばしてしまいそうになる。
食物連鎖的に、鳥は獣に食べられるべきだ。
なら俺が食べてやる。
だから遠野、裸で皿(ベッド)に、横たわれ
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